生命保険おすすめランキング > はじめての生命保険 > 人生100歳以上の備え「老後資金計画を作るキャッシュフロー表」
人生100歳時代が迫り、人生100歳への備えを紹介しています。
今まで以下について紹介してきました。
前回は、平均的老後モデルと年金と退職金での対応について人生100歳以上の備え「平均的老後モデルと公的年金」について紹介しました。
今回は、実際の老後資金計画を立てるのに有効なキャッシュフロー表を紹介します。
キャッシュフロー表は、通常年金生活までの現役時代の資金の流れを追うライフプラニングの手法です。
ここで取り上げたキャッシュフロー表は、以下のように老後資金の流れを示します。
キャッシュフロー表は、横軸に年(老後生活開始時点から3年から5年ぐらいの単位)、縦軸に夫婦のライフイベント、収入、支出、年間収入、貯蓄残高を記載した表で作成します。
ライフイベント表は、老後生活で何歳ごろどのようなこと(ライフイベント)が起きるか大まかに予測して表にまとめます。
例えば、以下のようなことを考えます。
予測し難い発病・入院などのイベントは年間収入や貯蓄で対応するとして、大まかなイベントを記載します。
キャッシュフロー表の縦軸に記載する項目を説明します。
夫婦(家族がいれば親や子)について横に死亡予測時までの年齢(例えば男性92歳、女性100歳など)を記入していていきます。
イベント表で作成したイベントについて、発生年の欄に記入します。
以下に示すような年間収入(通常は税金と社会保険料を除いた可処分所得ですがここでは実収入)を年欄に記入していきます。
複数年まとめた場合、収入はその間の収入の合計を記入します(支出も同じです)。
以下に示すような費用項目の年間支出を年欄に記入していきます。
年間収支を以下で計算して年欄に記入します。
複数年まとめた場合、その間の収支の合計を記入します(貯蓄残高も同じです)。
年間収支 = 年間収入の合計額 — 年間支出の合計額
貯蓄残額を以下で計算して年欄に記入します。
貯蓄残高 = 前年の貯蓄残高(1+運用利率) + 年間収支
運用利率が不明の場合は、ゼロにします。
キャッシュフロー表は、確定している収入・支出を重点に大まかに作ります。
老後生活に入り、費用が確定していくと修正します。
キャッシュフロー表は貯蓄残高がマイナスにならないようにすることが重要で(借金は困難と言うよりできない)、マイナスになる場合収入を増やすことは一般に困難なので支出の見直しをすることになります。
次回は、キャッシュフロー表の医療・介護費用の目安を紹介する予定です。