生命保険おすすめランキング > はじめての生命保険 > 人生100歳以上の備え「医療と介護費用」
人生100歳以上の備えについて紹介しています。
前回は、「老後資金計画を作るキャッシュフロー表」について紹介しました。
老後資金の重要な項目に、公的年金があります。
厚生年金には、国民年金に当たる老齢基礎年金に加えて年金の2階に相当する老齢厚生年金があり、さらに、さらに上乗せの厚生年金基金を受給できる方もいます。
国民年金の方も、2階に相当する国民年金基金や確定拠出年金(iDeCoなど)に加入できます。
公的年金を増やす方法として、70歳からの繰り下げ受給についても紹介しました。
これらに加えて、養老保険や個人年金保険に期待したいところですが、マイナス金利の時代増やす保険は苦しい時期を迎えています。
そこで、長寿時代に向けた個人年金保険「トンチン年金」と外貨建保険を紹介しました。
今回は、キャッシュフロー表を作るのに必要となる医療費用と介護費用について紹介します。
75歳になるとそれまで加入していた医療保険から後期高齢者医療制度に変わります。
国民健康保険加入者は、後期高齢者医療制度に変わっても保険料は大きくは変わりませんが親族の扶養家族になっている場合は大きく変わるので注意が必要です(2年間の軽減措置があります)。
国民健康保険は住んでいる自治体(2018年から都道府県単位になりますが保険料が統一されるかは未定です)により決まり、東京都を例にとると区部で高く郊外で安くなっています。
後期高齢者医療制度では都道府県に統一されるので、区部では値下げに郊外では値上げになるので注意が必要です。
東京都の年金生活者(公的年金250万円)を例にとると、健康保険料は以下になります。
年金収入が153万円以下は、所得割額はゼロになります。
75歳を超えても、健康保険料と介護保険料の支払いは生涯続きます。
収入により、保険料(均等割額と所得割額)が軽減されます。
所得割額を例にとり、年金収入の場合は以下になります。
70歳未満までの医療費の自己負担割合は3割ですが、70歳を超えると以下になります。
病院や薬局で支払った月額医療費には高額医療費制度がありますので、医療費(自己負担分)は上限があります。
一般の世帯(年収156万円〜370万円未満)の月額医療費の上限は、5万7600円になります。
2017年7月までは4万4400円だったので1万3200円上がり、2018年8月からはさらに引き上げ(自己負担額の上限の増加)になります。
2015年の生命保険文化センターの資料によると、介護費用は以下になります。
1ヶ月の介護費用を以下に示します。
平均は、7万9000円になります。
月額費用とは別に、介護用ベットの購入など一時的な費用の平均で80万円、高額なケースでは200万円以上が7.1%います。
介護期間は、以下になっています。
主な介護施設の費用の目安は、以下になります。
特養は、比較的安い費用で介護や日常生活の世話を受けられ人気のある公的施設で、入居待ちの高齢者が50万人以上と言われています。
入居するには、一般に要介護3以上です。
入居一時金は必要なく、月額費用が6万円〜15万円ぐらいです。
有料老人ホームは、介護サービスを提供する民間施設です。
入居一時金が数十万円から数億円と大きな開きがあり、月額費用は10万円〜40万円ぐらいです。
老人ホームには、以下の種類があります。
この施設は、高齢世帯向けの民間賃貸住宅で、介護は外部サービスの利用が基本で、介護サービスを利用すると別途費用がかかります。
有料老人ホームは要介護度の高い方を対象としていますが、サービス付き高齢者向け住宅は基本的に介護が必要でない(外部の介護サービスを利用できます)比較的元気な高齢者のための施設と言えます。
入居一時金は0〜数ヶ月分の家賃程度で、月額費用は8万円〜25万円ぐらいです。
介護サービスを利用するとその費用(自己負担分)は、別途必要になります。
比較的安価な料金で利用できる自治体が運営するサービス付き高齢者向け住宅もありますが、入居条件が厳しくなっています。