生命保険おすすめランキング > 生命保険の種類・比較 > 人生100歳以上の備え「外貨建保険」
人生100歳時代が迫り、主に老後資金面から見た人生100歳への備えを紹介しています。
2017年度で3万2097人の方が100歳を迎え、2050年には53万に増えると予想されています。
最新記事は、人生100歳以上の備え「老後資金の準備」で個人型確定拠出年金「iDeCo」を紹介しました。
「iDeCo」は掛金や運用益が非課税で、低い金利で運用しても非課税分(最低でも控除後の課税所得の15%)が還付されます。
例えば、給与所得300万円ぐらいの方で年間12万円を定期預金に預けておくと利息は12円(実際に受け取るのは税引後の9円)です。
これが、「iDeCo」で運営すると、同じ定期預金でも利息は同じ12円ですが節税効果により約18,000円(手数料が3千円〜6千円ぐらい引かれます)手元に残る計算です。
マイナス金利に時代が続いており、貯蓄で資金を増やすのは困難な時代です。
生命保険の保険料は、以下の予定率で決まります。
金融庁の標準金利は、下表に示すように引き下げが続いています。
時期 | 標準金利 |
---|---|
1996年4月から | 2.75% |
1999年4月から | 2.00% |
2001年4月から | 1.50% |
2013年4月から | 1.00% |
2017年4月から | 0.25% |
マイナス金利時代、特に個人年金保険や終身保険など増やす保険は苦しい時代が続いていて販売をやめる生命保険が続出しています。
今、注目されている生命保険に以下があります。
トンチン年金は、人生100歳時代「トンチン年金で長生きに備え」で紹介しています。
外貨建保険は、外貨、主に米ドルと豪ドルで運用する保険です(国内で運用する保険は円建保険と言います)。
外貨保険が注目されるのは、国内の保険金利が1%弱ぐらいに対して外貨建保険は2%〜3%の高金利にあります。
今後も外貨の円に比べて高い金利が続いて行くと予想され、外貨建保険が増えています。
外貨建保険には、主に以下のデメリットがあります。
通貨を換算する手数料は、米ドルで100円あたり1円ぐらいです。
円で保険料を支払うと100円につき1円引かれ、保険金を円に戻すときにまた1円さしひかれます(2重に引かれます)。
直接外貨で保険料を支払う場合や保険金を外貨のまま持つと、この費用はかかりません。
外貨保険は外貨で運用するので、保険期間中(一時払いの場合)は為替レートに影響されませんが、保険金を円で受け取る場合は為替レートに影響されます。
生命保険会社が銀行窓口で販売する生命保険は、2017年4月〜6月期で外貨建保険が7割を超えたと報じられています。
2012年までは外貨保険の占める割合は20%ぐらいでしたが、安倍政権の始まった2012年ごろから増え始めて2017年には70%を超えるなど急激に増えています。
外貨建保険は掛捨ての定期保険より一時払いの貯める保険が多く、個人資金の一部が利回りの良い外貨建保険に向かっているようです。
外貨保険にはデメリットもありますが、メリットの金利の高さはデメリットを超えて注目されています。
この保険は、外貨で運用しながら1年後から自分あるいは大切な人に円で一定額を受け取る保険です。
一時払い保険金額と受取額の例を下表に示します。
円払込金額 | 保険期間 | 項目 | 種類 | 豪ドル受取額 | 米ドル受取額 |
---|---|---|---|---|---|
1,000万円 | 10年 | 総受取額 | 平均 | 1,330万円 | 990万円 |
最高 | 1,670万円 | 1,170万円 | |||
最低 | 970万円 | 860万円 | |||
1,000万円 | 10年 | 毎年受取額 | 平均 | 130万円 | 100万円 |
最高 | 240万円 | 150万円 | |||
最低 | 60万円 | 70万円 | |||
1,500万円 | 15年 | 総受取額 | 平均 | 2,740万円 | 2,020万円 |
最高 | 4,430万円 | 3,640万円 | |||
最低 | 1,910万円 | 1,450万円 | |||
1,500万円 | 15年 | 毎年受取額 | 平均 | 180万円 | 130万円 |
最高 | 670万円 | 440万円 | |||
最低 | 80万円 | 80万円 | |||
2,000万円 | 20年 | 総受取額 | 平均 | 7,010万円 | 5,040万円 |
最高 | 11,640万円 | 7,510万円 | |||
最低 | 4,490万円 | 3,430万円 | |||
2,000万円 | 20年 | 毎年受取額 | 平均 | 350万円 | 250万円 |
最高 | 2,140万円 | 1,290万円 | |||
最低 | 80万円 | 100万円 |
原本割れのケースもありますが、平均や最高総受取額を見ると外貨建保険が注目されるのが分かります。
外貨建は、投資通貨と為替レートに関心を持つ必要があります。